乾式壁機械式緩み止め接着ねじ

以前の論文で報告されているように、ネジ留め具が遅かれ早かれ緩むことは広く知られています。市場で入手可能ないわゆる緩み止めネジ留め具でも緩みを防ぐことはできません。このペーパーの目的は、従来のねじ留め具の利点を何も犠牲にすることなく、緩みに対して強い耐性を備えた実際の緩み止めねじ留め具の開発を紹介することです。開発を紹介する前に、ねじファスナーの緩み過程のメカニズムを調査します。ねじファスナーの緩みは2つの要因が原因であることが示されています。 1つはボルトとナットのねじ山の間の相対的な滑りであり、この滑りがボルトにねじれを引き起こします。もう1つは、ボルトまたはナットの座面と締結材料の表面との間の相対的な滑りであり、この滑りによりねじれが緩みます。これらの原因のいずれかが除去されれば、緩みの防止が可能になるはずです。最初の原因であるねじれをなくすことを目的に、「ステップロックボルト」（SLB）という新しいネジが開発されました。開発したボルトは8段あり、ねじ周りの進み角はゼロです。ボルトの中心線に周期的に力を直角に加えることにより、緩みの発生・進展防止効果を調べます。結果は、従来のファスナーが1000サイクル以内に締結力を失っていたのに対し、開発されたSLBは30 000サイクルを超えるまで締結力を失っていないことを示しています。したがって、ＳＬＢはねじファスナーの緩みを防止する実際的な手段であると結論付けることができる。